会社の設計

ここでは、小さな会社を作る際の会社の設計を概説しましょう

機関設計

1人株式会社であれば、取締役会を置かない機関設計がいいでしょう
 取締役1名、株主総会あり、監査役なし
が最も簡素な機関設計になります
このような会社では取締役会の任期は最長10年まで規定することができます

なお、取締役が複数いる場合には、代表取締役を選んでおきます

出資割合・資本金の額

その事業に必要な資金の額を見積もり、資本金の額を決めます
その後、代表者の資力、出資者のコミット度合いから、出資割合を決めます
ある出資者の出資割合を増やせば、その出資者の会社への支援体制は強化されますが、反面、会社への発言力も強くなります
そのトレードオフをよく検討しておきましょう

さらに、発行可能株式総数もきめる必要があります
将来、これを超えて増資をするには、定款変更のための株主総会決議が必要になります
現状の事業計画に必要な資金を概算し、発行可能株式総数を決めておくとよいでしょう

事業目的

株式会社は私企業ですから、その目的は営利性がなければいけません
また、当然ですが、社会的責任から、適法性が必要です
そのため、あらかじめ許認可制度のある業種であるかもチェックしておいてください
さらに、定款に規定するという観点から、明確性・具体性がなければいけません

社名ほか

会社名は、株式会社という文字を入れなければいけません
また、後に述べる類似商号の調査を行うことをお薦めします

本店所在地は個人企業の場合は自宅が多いかもしれません
賃貸住宅の場合は、契約書などで事業用途とすることに制限がある場合がありますので、契約書をチェックしておきましょう

決算月については、個人企業の場合、12月か3月が多いでしょう
顧客等の関係先からの強い要望があることもありますので、そのようなものがあれば勘案して決めます

発起人会議事録

もうここまでの検討で、ほとんどすべての要件が決まっているはずです
商号、事業目的、発行可能株式数、設立時に発行する株式総数と1株の金額、各発起人が引き受ける株数
さらに、資本金を払い込む金融機関を決めます
これらから「発起人会議議事録」を作っておきます

発起人会議事録

平成○年○月○日 午前○時○分、【会議開催場所の所在地】において、発起人○名中全員が出席し、発起人会を開催した。
定刻、○○○○ は選ばれて議長となり、開会を宣言し、直ちに議事に入った。

議案 発起人組合規約を定める件

 

議長は、株式会社を設立するにあたり、発起人組合規約を定めて、設立事務を円滑に進めることとしたい旨を述べ、その可否につき諮ったところ、全員一致をもって、下記のとおり可決した。

 

1 商号は ○○○○株式会社 とすること。
2 目的は、次のとおりとすること。
  1.○○○○
  2.○○○○
  3.○○○○
  4.○○○○
  5.○○○○
  6.前各号に付帯する一切の業務
3 会社が発行する株式の総数は1000株とする。
4 設立に際し額面株式200株を発行し、その発行価額は1株につき5万円とすること。
5 設立に際して発行する株式は、発起人において全株を引き受ける。
6 発起人の員数は○名とし、その氏名、住所および各発起人が設立に際して引き受ける株式の数は後記のとおりとし、現物出資は行わないものとする。
7 発起人は、会社設立に関して報酬及び特別利益を受けないこととし、会社の設立費用は発起人が負担するものとすること。
8 ○○○○を発起人総代と定め、発起人総代は発起人会を代表し、かつ、発起人会の多数決による決議に基づいて、定款を作成し、株式の払込みに関する手続、その他の会社設立に関する一切の事務を執行するものとすること。
9 払込みを取り扱う金融機関及び取扱場所
 (取扱場所) 東京都○○区
 (名 称) 株式会社○○銀行 ○○支店

上記の決議を明確にするため、この議事録を作り、出席した発起人がこれに記名押印する。

平成○年○月○日

【発起人1住所】
発起人 ○○○○ 【実印】
               引受株数120株
【発起人2住所】
発起人 ○○○○ 【実印】
               引受株数80株
(以下、全発起人が押印する)