口座を開設するオフショア銀行を選択する

オフショアとは

オフショアの銀行とは何か。
わざわざオフショアというだけあって、オンショアという言葉もある。
オンショアは、その国の国内のこと、オフショアは海外のことである。

なぜ、こんな分け方をするかというと、オフショアはオンショアと同じように国内法による規制がすべてかかるわけではないからだ。
各国は、自国に金融産業を誘致するため、規制を緩和したオンショア市場を許容している。
規制緩和の中には租税も含まれ、オフショア市場の中には大きく税負担を軽減した租税回避地(タックスヘイブン)もある。
ただし、多くの国が自国居住者による自国のオフショアへの投資を規制している。
目的は誘致であって、自国居住者の節税ではないからだ。

口座を開設する国・市場を選択

オフショア投資を試すなら、ぜひともタックスヘイブンでの投資をしたいもの。
資産運用の老舗とも言える英国では、旧植民地にタックスヘイブンを設置している。
ガンジー諸島、香港などが有名だ。
また、シンガポールも金融インフラの整っている国として知られている。

口座を置く国は、英国の旧植民地やシンガポールなどが無難だろう。
英国系銀行のならば、英国・EU・米国での金融取引・投資の入り口としては適当だし、香港やシンガポールならばアジアへの投資にも都合がいいかも知れない。

その他のエマージング市場を狙って、それ以外の市場を選ぶこともありうるが、金融インフラや国情に不安がある市場を選ぶと、相応のリスクもともなうことには留意すべきだ。

銀行選び

銀行を選ぶ上で一番たいせつなのは、銀行の信用度だ。
これは絶対に忘れてはいけない。
ネット検索で条件のよさそうな銀行を見つけたからといって、そのような銀行が本当に存在するのか、ネットの世界では保証はない。
銀行が実在して、その銀行の信用度が高いことを確認すべきだ。
オフショア銀行には、預金保険の対象ではないのだから。

有名なのは、次の3つ:
・アビーインターナショナル: 口座開設のハードルが比較的低いらしい。
・HSBCのオフショア・香港: オフショア口座を指定すること。
・シティバンクの香港・シンガポール: オフショア口座を指定すること。
2008年8月5日現在、シティバンクについてウェブを調べたが、オフショア口座について、あまり明確なインストラクションが見つからなかった。
郵送での申し込みなら、アビーインターナショナルかHSBCオフショアがいいようだ。

銀行の存在とウェブサイトの確認

今回はアビーインターナショナルという銀行で試すことにした。

アビーインターナショナルのウェブサイトにアクセスする。
まず、行ったのは、これが本当に銀行なのか、そして、このサイトが本物なのかの確認だった。
筆者はAbbey Nationalが英国の老舗商業銀行であるのは知っていたので、アビーインターナショナルがそのグループ会社であることを確認することにした。

どうやら、アビーインターナショナルというのは、Abbey National International Limitedという銀行の商標のようだ。
米国のYahoo Financeを見ると。、Abbey National International LimitedはAbbey Nationalの完全子会社と書かれている。
念のため、Moody'sのサイトで債券格付を調査した。
Abbey National International Limitedはないが、親会社のAbbey National plcは2008年8月1日現在、優先無担保債でAa3となっている。
ダブルA格ならば、まあよかろう。

アビーインターナショナルについてはいいとして、問題は見ているウェブサイトが本物かということ。
これを確認するのはなかなか難しい。
GoogleでもYahooでもこのサイトが出てくるから、まず間違いはないだろう。
でも、リスクが皆無というわけではない。
苦労した結果、日ごろ使い慣れているReutersのサイトからたどることにした。
Abbey Nationalの会社概要のページで会社ホームページをクリックすると、Abbey Nationalのウェブサイトに飛んだ。
そして、そこにあるアビーインターナショナルのリンク(ドロップダウンボックス)をクリックすると、前述のサイトに飛んだ。
これで、サイトが本物であることが確認できた。

アビーを選んだ理由

今回は実験ということで、まずは、手軽でコストが安く口座開設できる銀行を選んだ。
親会社Abbey Nationalは英国6位の商業銀行である安心感もある。

なぜ手軽かと言えば、この銀行は、他の銀行からの紹介状を要求しないからだ。
邦銀のほとんどは、この紹介状を発行してくれない。
残高証明書で代用できる場合もあるが、受け付けない銀行も多いので厄介だ。

口座の選択

アビーインターナショナルではいくつかの種類の口座が用意されている。
クレジットカードが付いたGoldを選択。
最低預入金額は£5,000、US$7,500、EUR7,500。
小切手、クレジットカードなど、決済サービスを提供する口座らしい。

この口座では、定期預金などのサービスはない。
しかし、一度Goldを開設すれば、他の種類の口座開設は容易らしい。
まずは、銀行紹介状を書いてくれるアビーインターナショナルで実績を積むという意味でも、Goldがいいだろう。

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