【データ】国別経済データ(2023年10月)

少し前まで日本経済が破綻するなどという話は遠い将来の話でしかなかった。
しかし、最近の急激な円安を見ていると、もはや遠い将来の域から脱して現実味を持ち始めているように思えてくる。

《自国通貨建て国債はデフォルトしない
日本国債は日本人が買っている》

というのは楽観派の理屈だ。
円建て日本国債は確かにデフォルトせずにすますこともできようが、代わりに円が下落する。
そして今、日本人のホームカントリー・バイアスまで試されている。

《最近の円安は内外金利差によるもの
内外金利差は金融政策によるもの》

という説明も聞かれるが、そもそも日本がインフレの中でも金融緩和を続けているのは、日本経済が奮わないため、日本の財政が悪化の一途をたどっているため、であろう。
日本の未来は決して明るくない。
必ずしも暗いとも言えないだろうから、こういう時に投資家は分散を選択する。
国内一辺倒の運用では危ういかもしれないということだ。

以下は、今月発表されたIMFの世界経済見通しからの抜粋だ。

インフレ

海外に投資をして、現地通貨でリターンが上がっても、通貨の価値が減価しては元も子もない。

CPI上昇率(年末、%)

あいかわらず、IMFは楽観的だ。

経常収支

通貨の需給に関連していると言われる。
為替レートは、短期が金利差、中期が国際収支、長期が物価と言われる。

経常収支(%GDP)

日本に見られるように、経常黒字だからといって喜べなくなっている。
経常収支の中身を見て、本当に経常の収支なのかの検証が必要だ。

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