バフェット氏:富を築くタネを供給してきた保険事業が節目に
ウォーレン・バフェット氏がここまで大投資家たりえた一つの理由は保険会社の買収にある。
保険会社を買って、保険料収入を長期運用する、これこそがバークシャー・ハザウェイに桁違いの富をもたらした仕組みだ。
オマハの賢人は投資の神様だった。
長期運用可能で莫大な保険料を上手に運用すれば、大きな賭けに勝つことができる。
皮肉なことに、同じようなコンセプトと見せて保険会社を買収し、詐欺行為を働いた悪者もいた。
これは神様だけに許される買収テクニックなのだ。
バークシャーの保険事業が節目を迎えている。
保険料収入と保険料支払いのバランスが均衡してきているのだ。
優良銘柄のBuy and Hold一辺倒を続けてきたバークシャーの戦術も変化が生じるかもしれない。
投資の神様ならば銘柄を上手に入れ替えることも可能だろう。
しかし、その場合、バークシャーが巨大ゆえに、売られる銘柄のインパクトも小さくないのではないか。