【書評】マネーの公理

不勉強だったが、有名な本だというので読んでみた。
副題は「スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール」とされている。

この本の説くところは、投資を投機(ギャンブル)と捉え

1.リスクを取れ。
2.できるだけ早く利食え。
  あらかじめ定めた目標に達したら売れ。
3.損失が出たら落ち着いて(機械的でなく)損切れ。
  ピークから2割下げたら売り抜けろ。
4.予測するのは不可能。
5.対象を研究することは大切だが、法則を見つけようとするな。
6.一つの対象に過度にとどまることなく、機動力を維持しろ。
7・直感は重要だが、チェックをすること。
8・超常現象と関連して考えてはいけない。
9.楽観主義は敵。
10.多くの場合、マジョリティは誤っている。
11.一つの対象にこだわりすぎてはいけない。
12.長期の計画は実現しない。
  長期契約(保険など)や長期投資に甘んじてはいけない。
  唯一の長期計画は、裕福になろうという意思だ。

ということだ。

原題はThe Zurich Axioms(チューリッヒの公理)。
なるほど、常に自らに言い聞かせるべき重要な教えが入っている。
もちろん、納得のいかない教えもある。
これが本当に「公理」だとすれば、読んだひと誰もが財産を築いているはずなのだが。