【短信】ガンドラック:2年金利が配当利回りを上回る
週末にビル・グロス氏やジェフリー・ガンドラック氏が相次いでツイートした。
いずれもマネー・フローへの変化を暗示するような点を指摘したものだ。
まずは債券王グロス氏:
雇用統計は弱めだったが、債券市場の地合いはよくない。
英国債・独国債ともに弱含みで、米国債のトレンドと似てきた。
金曜日の長期金利で比較すると
米国 | 2.48% |
英国 | 1.24% |
ドイツ | 0.43% |
日本 | 0.05% |
英国はともかく、欧州のリスクフリー金利とも言うべき独国債利回りが上昇するとなれば、円金利は一層取り残されることになる。
米資産価格に割高感が感じられるようなら、相対的に円のマネーが欧州に向かうようになるかもしれない。
次に新債券王ガンドラック氏:
米2年債利回りはわずか4か月の間に70ベーシス上昇した。
依然、年率200ベーシスを超えるペースで上昇している。
今やS&P 500指数の配当利回りを超えた。
先日ジェレミー・シーゲル教授も指摘していたことだが、2年債利回りが米国株の配当利回りを超えたことは、投資家の選好に影響を与えそうだ。
年末から、多くの人がこの現象に言及している。
年末(12月29日)のS&P 500配当利回りは1.87%。
米2年債利回りは1.89%だった。
米国株に割高感があって先安と考える投資家がいれば、米国株ではなく2年債にしておけば死に金にもならず次の買い場まで待機できることになる。