【データ】国別経済データ(2023年10月)

財政収支

通貨の信認に影響を与えうる財政状況はどうか。

財政収支(%GDP)

パンデミック以降の急激な悪化がすさまじい。
特に米国の財政赤字は今後数年高止まりすると予想されている。
これは米国債の増発を意味し、需給が緩む(=金利上昇)要因となる。

政府純債務

日本の独壇場、政府の借金はどうか。

政府純債務(%GDP)

決して嬉しいことではないが、米国が後ろから迫って来ているようにも感じられる。
これでも米国は魅力的な投資先であり続けられるだろうか。

実質GDP成長率

最後に、上述のネガティブな面を跳ね返してくれるかもしれないデータだ。

実質GDP成長率(%)

長い目で見て、そんなに素晴らしい成長率は見当たらない。
かつての中国レベルとなると、インドやベトナムぐらいだろうか。

実質GDPなので、インフレはネットされていることになっている。
ただし、通貨の価値はインフレ以外でも低下しうるので、注意は必要だ。
経済成長の数字に喜んでいたものの、価値の安定した通貨に換算したらGDPも株価も大幅に下落していたなどという笑い話は、日本以外にもあるかもしれない。