ハイパーインフレ, hyperinflation

物価が極めて急激に上昇すること。
フィリップ・ケイガンは月間50%の物価上昇をハイパーインフレーションと定義したが、マスメディア等ではそれよりはるかに低いインフレについてもセンセーショナルに書くためこの語を用いることが多い。

1956年、Phillip Caganは『The Monetary Dynamics of Hyperinflation』の中でこう定義している:

「私はハイパーインフレを、月間物価上昇が50%を超えた時点で開始し、月間物価上昇率がその数字を下回って少なくとも1年間継続した前月に終わると定義する。
この定義は、途中の月で50%未満の率で起こった物価上昇を除外せず、これら(ハイパーインフレ中の)月の多くは50%未満の物価上昇率となっている。」

従って、最短のハイパーインフレは、例えばある月に月間51%の物価上昇が起こり、その後50%未満に戻る場合であり、1年間の期間となる。
仮に、50.01%の月間物価上昇率が1年続くとすると、年間では12900%の物価上昇が起こることになる。