グリーンスパン・プット, greenspan put
アラン・グリーンスパンがFRB議長の頃、1987年から2000年までに行った金融政策。
具体的には、何か危機が起こり株式市場が20%以上下落した時にFF金利を引き下げて市場を支えたこと。
多くの場合、実質金利がマイナスになる水準までFF金利を引き下げ株式市場の下落を防いだ。
あたかも投資家がプット・オプションを与えられたかのような情況であったため、グリーンスパン・プットと呼ばれるようになった。
後に、この政策は株式投資家のモラル・ハザードを助長し、バブルを誘発すると非難された。
それにもかかわらず、2011-12年の世界金融危機に至るまで継続されている。
ベン・バーナンキが議長を継いだ後もこの政策は続いた。
バーナンキによる同様の政策をバーナンキ・プットと呼ぶこともある。
バーナンキ・プットでは、超低金利のほかQE(量的緩和政策)が行われた。