パルス信号を与えると、一定の角度回転して停止するモータ。
位置決めのために用いる。
ロータの種類によって
- VR型
- PM型
- HB型
に分類される。
VR型 (可変リラクタンス, Variable Reluctance)
ロータに鉄などの強磁性体を用いる。
ロータの外周と、それに向かい合うステータの部分に小さな歯が刻まれており、山と山が近づくところで安定する。
このため、細かな角度制御が可能になる。
また、ロータ径を小さくできることから、高速応答が可能。
一方、強磁性体に発生する渦電流による損失が大きいことから、あまり使われない。
PM型
ロータに永久磁石を用いる。
ステータには、軸を中心に、何組かのコイルが配置されていて、この対の数を「相」と呼ぶ。
この相ごとのコイルにロータの永久磁石が引かれて安定する。
HB型 (Hybrid)
VR型の欠点を克服するために考案された。
永久磁石を強磁性体の2つのロータで挟み、それぞれのロータがN極とS極となるようにしたもの。
2つのロータの歯のピッチを1/2だけずらしてある。
この構造により、細かな角度制御が可能になる。